見通し・出荷実績

生産・輸出見通し- 陸内協調査による

令和7年度 陸用内燃機関生産、輸出当初見通しについて

更新:令和7年10月1日

 令和6年度の国内生産台数実績は、ガソリン機関は3年振りにプラスとなったものの、ディーゼル機関が3年連続、ガス機関が2年連続のマイナスとなり、全体では2,722千台(対前年度比91.2%)と3年連続のマイナスとなりました。
 また、海外生産台数実績は、ガソリン機関が3年振り、ガス機関が2年連続のプラスとなりました。ディーゼル機関が2年連続のマイナスとなったものの、全体では6,368千台(同101.7%)と3年振りのプラスとなりました。しなしながら、7,000千台割れは2年連続となりました。
 これらの結果、国内と海外を合わせた生産台数実績は、9,090千台(同98.3%)と3年連続のマイナスとなり、1千万台割れは2年連続となりました。

 令和6年度は、国内ではガソリン機関の一部をのぞけば、物価高騰の影響で需要の低迷および在庫過多の状態が続いた状況となりました。
 令和7年度もロシア、ウクライナ、中東の情勢や米国の通商政策の影響などからの先行き不透明感もあり、需要の低迷が続いています。一方で、在庫過多の状態が徐々に解消されていくことや北米での経済対策や欧州の景気が底打ちとなるなども見通されている状況となります。

 このような中、令和7年度国内生産の中間見通しは、ガソリン機関が2年連続のプラスとなる一方で、ディーゼル機関は4年連続、ガス機関は3年連続のマイナスとなりました。全体では2,883千台(同105.9%)と4年振りのプラスとなりました。
 海外生産の中間見通しは、ディーゼル機関が3年振りのプラスとなったことで、全ての機関がプラスとなり、6,622千台(同104.0%)と2年連続のプラスの見通しとなりました。  以上から、国内と海外を合わせた生産台数の中間見通しは、9,504千台(同104.6%)と4年振りにプラスとなりました。
 4月時点の当初見通しに対して、今回の中間見通しでは、令和6年度実績は116千台のマイナスとなる下方修正が行われましたが、令和7年度中間見通しは2千台のマイナスに留められており、大きな見通しの変化は発生していないものと思われます。
 また、海外生産比率は、全体で対前年度比0.4ポイントのマイナスの69.7%となる見通しです。

過去の見通しは以下の通りです。
2025(令和7)年度
2024(令和6)年度
2023(令和5)年度
2022(令和4)年度
2021(令和3)年度
2020(令和2)年度
2019(令和元)年度
2018(平成30)年度
2017(平成29)年度
2016(平成28)年度
2015(平成27)年度
2014(平成26)年度
2013(平成25)年度
2012(平成24)年度
2011(平成23)年度
2010(平成22)年度
2009(平成21)年度
2008(平成20)年度
2007(平成19)年度
過去の見通し

販売経路別及び需要部門別出荷実績

令和6年度陸用内燃機関の販売経路別及び需要部門別出荷状況について

更新:2025年7月1日

令和6年4月より令和7年3月にいたる1年間の陸用内燃機関の出荷台数の実績を販売経路別及び需要部門別に会員(計18社)より申告頂き、集計いたしました。

ガソリン、ディーゼル、ガスエンジンを合計した出荷台数は3,345千台(対前年度比94.0%)で、販売経路別の比率は、自家用 44.4%、直売 20.1%、単体輸出 32.0%となっています。国内向け出荷台数は、合計が2,275千台(対前年度比94.7%)で、需要部門別では農林・漁業機械が最も多く64.1%を占めています。単体輸出台数は、1,071千台(対前年度比92.5%)で、土木建設・運搬荷役・産業機械が最も多く56.8%、次いで農林・漁業機械が26.1%となっています。全体の出荷台数の内、輸入エンジンは297千台で全体の8.9%です。また、自家用輸出とOEM輸出、単体輸出を合わせた輸出向けは2,146千台で、全体の64.2%を占めています。